大学勤務時代、当時の教授からいただいた研究テーマが「無精子症と遺伝子多型の関連解析」でした。
この事が一番の理由で、長きにわたり生殖医療・臨床遺伝を中心に診療を行ってきました。
一般不妊治療から高度生殖医療に力をいれていたのはもちろんの事です。加えて、男性不妊の診療レベル向上を目標としていました。
大学病院勤務時代は、非閉塞性無精子症症例やクラインフェルター症候群の症例に対して新潟県で初めて、手術顕微鏡下精巣内精子回収術(Micro-TESE)を導入し、執刀医として生児獲得に成功しました。
また、「がん生殖外来」の開設に関わり、若年がん患者に対する妊孕能温存を目的とした「がん生殖医療」に力を注いできました。
大学病院勤務以外では、セントマザー産婦人科医院(国内留学)、リプロダクションクリニック東京(非常勤勤務)、立川綜合病院生殖医療センターなど複数の高度生殖医療実施施設に勤務し、様々な視点で生殖医療に携わってまいりました。
不妊治療、特に体外受精の技術は非常に進歩しており、体系立ってきています。
しかし、まだまだ発展途上の領域でもあります。
ミアグレースクリニック新潟では、医師・培養士・看護師を含むすべてのスタッフが「愛するパートナーの子どもが欲しい」と願う患者様の気持ちに応えるべく、日々研鑽し、連携していきます。
不妊治療というと、過去において、原因の多くが女性に起因するものと考えられていた時代がありました。しかし、近年のデータで不妊症の原因の40%に男性因子が関与することがわかっております。
しかし、男性因子に関しては、精液検査が実施される程度で「精子が少なければ顕微授精」のような短絡的な診療にとどまっているケースが実に多いです。
つまり男性因子に関する精密検査が不十分なケースがあることは否めません。また、精液所見に異常を認める男性の中に「原因は?」と心配されている方が一定数おられます。
私は、より有効な不妊治療には、女性だけでなく、男性の診察も強く推奨されるものと考えております。
クリニック名(ミアグレースクリニック新潟)に「女性」を意味する語を含めなかったのは、女性だけでなく、男性にも身近なクリニックでありたいという私の思いがあります。
「生殖医療」と言っても、診療内容は非常に幅広いです。
具体的に列挙すると「女性不妊」「男性不妊」「不育症」「臨床遺伝」「腹腔鏡」「子宮鏡」など多岐に渡ります。また、それぞれの領域に専門医、認定医が存在します。
私は、
・生殖医療専門医として、「女性不妊」「不育症」の診療をさせていただきます。
・臨床遺伝専門医として、「臨床遺伝」の診療をさせていただきます。
・大学病院勤務時代の研究テーマが「男性不妊領域」であったため、男性不妊治療に関して知識が豊富です。その経験を生かして診療をさせていただきます。
・多数の腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術を執刀し、術後妊娠症例を経験してきました。手術が望ましいと判断した患者様に対しては責任をもって、専門施設へご紹介いたします。
~院長略歴~
2006年3月 | 金沢医科大学卒業 |
2008年4月 | 新潟大学産婦人科教室入局 以後、済生会川口総合病院、県立がんセンター新潟病院、佐渡総合病院 勤務 |
2010年7月 | 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 医員 |
2011年10月~ | セントマザー産婦人科医院 国内留学(9か月間) |
2014年11月 | 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 特任助教 |
2015年11月 | 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 助教 |
2017年12月~2018年11月 | 新潟大学医歯学総合病院常勤勤務に加え、 リプロダクションクリニック東京 非常勤勤務(2~6日/月) |
2018年4月 | 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 不妊内分泌外来・特殊不妊外来 責任者 |
2020年10月 | 立川綜合病院 産婦人科 生殖医療センター 医長 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 非常勤 |
2021年11月 | ミアグレースクリニック新潟 開院 新潟大学 産婦人科教室 非常勤講師(学部長発令) |
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